Home About Event

「幸せを探す旅」 喜多桜子

このトークは、TEDxNagoyaU 2019 で行われたトークです。

スピーカーの喜多さんは、幸せとは?をテーマにこれまで世界二周を経験しています。1度目はひとり旅、2度目は新婚旅行で世界を巡りました。「世界二周して見つけた、幸せの形」とは何でしょうか?

ーー今日が人生最後の日だとしたら

このトークは、ある問いかけから始まります。

‘’もし、今日が人生最後の日だとしたら、あなたは何を後悔しますか?’’

死を間近にする人は、次のような後悔の言葉を口にするそうです。

’’もっと自分の幸せと向き合えばよかった’’

そして、話は喜多さんの看護師時代のある経験に移ります。

ーー看護師時代

彼女が受け持っていた末期がんのおじいさんは、こんな話をしてくれました。

「わしは今までお金を稼ぐための人生を生きてきた。それが正しいと思っていた。でも死を間近にしたら、大切なのはお金ではなく、家族との時間だと今さらながら気づいたよ。」

「君はまだ若い。人生は一度きりだ。自分にとっての幸せとゆっくり向き合って、後悔のない人生を歩みなさい。」

そんなとき、喜多さんはテレビ番組で、日本の幸福度が世界で90位であることを耳にします。そこで、疑問に思います。

‘’日本はこんなにも豊かで恵まれているのに、幸せを実感できていない人がたくさんいるのはなぜ?’’

‘’豊かさ=幸せ?’’

’’そもそも、幸せとは?’’

この疑問を解決すべく、彼女は世界一周の旅に出ます。

ーー世界一周の旅

世界一周の旅に出かけた喜多さん。その旅先のカンボジアのある村でのことです。そこには、電気も水もガスもありませんでしたが、どこまでも続く青い空の下で、泥だらけになるまではしゃぐ子どもたちのキラキラ輝く笑顔がありました。

(画像を貼る)

そこで、あることに気が付きます。

’’豊かさ≠幸せ’’

そして、世界一周の旅の旅を終え、日本に戻ってきます。

ーー日本に帰ってきて

‘’幸せ=豊かさ’’という考えが蔓延している日本。喜多さんは自分を見失ってしまいます。

しかし、そこで喜多さんはある男性に出会います。その男性はまもなく職を捨て、世界一周の旅に出ようとしていました。その男性は、「お金持ち=幸せではない」「旅に出て、いろんな価値観に触れた上でこれからの人生を作っていきたい」と喜多さんをはっとさせました。「この人となら、思い描いた幸せをつかめるかもしれない。」そう思った喜多さんは、その男性と結婚し、2度目の世界一周の旅に出かけました。

ーー2度目の世界一周、そして気づいたこと

喜多さんは、2度目の世界一周の旅で多くの絶景に出会います。ウユニ塩湖、マチュピチュ、愛のトンネル...

(画像を貼る。)

そして、身をもってこんなことを実感します。

’’幸せのかたちは、ひとそれぞれ。

自分にとっての幸せと向き合うことがいかに重要か’’

みなさんも、いい学校、会社に入るために、あるいはお金持ちになるために時間を使いすぎて自分にとっての幸せに真剣に向き合う時間を忘れてはいないでしょうか。

また、おじいちゃんが教えてくれていたように、後悔をしない人生を歩む一番の近道は、自分にとっての幸せと向き合うことなのです。

みなさんも、ぜひ今日という日をきっかけに、忙しい日常から一度立ち止まって、自分にとっての幸せとゆっくり向き合ってみてください。

そしてスピーチは、次の一言で締めくくられています。

’’あなたにとっての幸せは何ですか?

コラム

喜多さんは、世界一周を通して自分の価値観の狭さに気が付きました。(物質的)豊かさ=幸せではなかったことを知ります。そして、このトークは「あなたにとっての幸せは何ですか?」という言葉で終わっています。

そもそも幸せとは何でしょうか。この問いに答えられますか。答えられない方もなかなか多いのではないでしょうか。

筆者には、何が幸せかわからなくて考え込んでしまう時期がありました。幸せとは何だろう。今の生活は幸せだろうか。今の生活を続けていくと幸せになれるのだろうか。このような幸福に対する不安は、誰しもが経験をしたことがあると思います。

そんな時期に、私は芥川龍之介のある言葉に出会いました。

”幸福とは幸福を問題にしない時をいう”

当時の私に、深く刺さった言葉でした。自分が幸せかどうかを考えている時はいつも不安な感情をいだきます。そして、不安な感情を抱いている時は少なからず不幸です。

幸せとは、綺麗な景色を見ているその瞬間です。美しい音楽に心を奪われているその瞬間です。好きなことに没頭しているその瞬間です。幸せとは、所詮その程度のものなのかもしれません。

今日は美味しいご飯を食べましょう。好きな音楽を聴きましょう。今日はぐっすり寝ましょう!人生とか、幸せとかって意外に簡単なものなのかもしれませんね。

tags: [ "喜多桜子", "2019" ]