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2022年度スピーカーさんにインタビュー

作成日時: 2022/08/29

原田さん

 理学療法士の資格を持ちながら、名古屋大学の教育学部に編入し、心理学の視点から『障害』について学ばれている原田慎也さん。「全ての人が潜在した障害を持っている」ということを前提に、社会における障害に対する偏見をなくすために「偏見は事実と異なっている場合が多い」ことを示し、「偏見が入っためがねを外してその人の人となりをとらえる」という提案をしてくださいました。今回は、そんな原田さんのトーク作りをサポートしてきたスピーカーチームのメンバーが、改めて原田さんにインタビューをさせていただきました!

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運営:今回のTEDxNagoyaUでの登壇を通じて、ご自身に何か変化はありましたか?

原田さん:これまで自分が漠然と持っていた考えを整理できて、人に話すときにすっと言葉が出てくるようになりました。トークを作る中で、スピーカーチームの方がどうしたらよりよく伝わるかを一緒に考えてくださったことで、自分が今まで当たり前に伝わると思っていた表現が上手く伝わっていないことに気づくことができました。散らかっていた自分の考えを整理し、いろいろな言い換え方法を教えていただくことで、元々持っていたアイデアをより引き出してもらえたと思っています。

運営:今回のアイデアは、トークを聞いてくださった多くの人の『障害』という概念に新たな視点を与えてくれたと思います。このアイデアはどのような経緯で生まれたのでしょうか?

原田さん:医学部の病院実習で出会った患者さんで、身体的な障害がよくなっても、心理的な問題で社会復帰するのは難しいという方がいらっしゃいました。障害を抱えた方が社会で自分らしく生きていくためには、社会の側にアプローチすることで、障害という概念そのものをなくすことが必要だと考えたんです。でもこれだと極端すぎて難しいと思ったので、その前段階として全ての人に障害があることを自覚してもらうことを今回のトークのテーマにしました。そもそも、全ての人が障害を持っていると考えたきっかけは、〇〇が苦手だ、と〇〇障害の境界ってなんだろうと考えたときに、程度の差だけなんじゃないかと思ったことです。それなのに、診断名が付いている〇〇障害の人にだけ偏見が向けられてしまっています。診断名は、苦しんでいる患者さんが支援を受けやすくなるためにつけるものであって、その診断名によって社会がその人に対して偏見の目を向けるのはおかしいと思いました。トークの中で少しだけ取り上げた、目が悪い、という『障害』も大昔は視力障害として認識されていました。でも今はただの近視として片付けられています。昔障害だった概念が技術の進歩により障害じゃなくなるということは、これ以外にも社会の全ての人がこのように環境により潜在している障害を持っているのではないかと思ったところから、今回のトークのアイデアが生まれました。

運営:これから原田さん自身がこの『障害』というテーマについて考えてみたいポイントなどはありますか?

原田さん:これからは今回のTEDxでトークを作ることを通して言語化できたことを実行する段階だと思っています。実はTEDxNagoyaUの本番イベント前にLITALICOという福祉支援の会社から内定をいただいていました。「障害のない社会を作る」を理念に掲げ、「障害は人ではなく、社会の側にある」と謳っています。自分と考えがぴったりだと思ったので落ちる気がしなくて就職活動ではここしか受けなかったくらいです(笑)。障害がなくなるなら方法は何でもいいと思ってはいますが、理学療法という資格を持っていることがプラスになる支援があると思うので、障害のない社会を作るための自分なりのアプローチをこれからは行動ベースで実行していきたいです。また、今回のトークは後ほどyoutubeにアップロードされるとのことですので、自分自身も迷ったときには原点であるこのトークに立ち返りたいと思っています。

原田慎也さん、ありがとうございました! いつもユーモアいっぱいの原田さん、運営はキュレーションのたびに新たな視点を頂けると共にたくさん楽しませていただきました。実はトーク中にスライドに映し出された「速報!!!」の文字や音声は全て原田さんご自身のアイデアでした。当日も皆さんに笑っていただけて運営は裏でガッツポーズをしておりました(笑)

そんな風に笑いも交えつつ新たな視点をたくさん与えてくれる原田さんのトーク動画のリンクはこちらから!!!(開設中)

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インタビューに協力してくれた方
原田慎也さん
  名古屋大学教育学部4年
  #障害 #障害のない社会 #偏見のめがね

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