浪人生活を送って、大学4年間は有意義な時間を過ごしたい。そんな想いを抱いていたそう。 有意義な時間を過ごすためにTEDxNagoyaUに加入し、現在コミュニケーションチームのリーダーをしている浜上晴梧さん(以下:せーごくん)にインタビューをしました。
浪人生活が自分を変えた
もともとプライドが高かったと話すせーごくん。
「高校は地元で一番の進学校に通っていて、偏差値でしか大学を見れなかったんだよね。」
そこで浪人を決意したという。浪人生活は自分との戦いだったと話してくれた。
毎日毎日努力を重ねるという日々を過ごしていた。勉強に集中する環境にあり、一人だけの時間が増えていった。
「偏差値主義だったけれど、本当に自分がしてみたいこと・興味があることを見つめなおすようことができた1年だったね」
名大の情報学部は文理融合の学部で、文理の枠組みにとらわれず、幅広い選択ができるところ。それから、研究内容を見ていくうちに、人工生命という研究分野があり、「コンピュータを使って生命らしさを研究するってどゆこと!?」と興味を持ったこと。 このように、偏差値という価値基準ではなく、自分の興味や将来について主体的に考えることによって自分の進路を決めた。そして見事、第一志望校であった名古屋大学情報学部自然情報学科に合格。 受かったときは安心したという。 しかしながら、「みんなから1年出遅れたという不安感があったから大学四年間は有意義な時間を過ごしたい」という気持ちがあった そんな気持ちをもって、名古屋大学に入学した。
「こうなりたい」に縛られていた
入学当初、せーごくんは「こうなりたい」の「こう」を探していた。高校生の頃は何もしてこなかったからこそ、何かしたい、何か活動的になりたい、「こう」が定まっていない状態でいろんなことに挑戦してみた。 高校に行って探求学習のチューターをしたり、インターンもなんとなく始めてみたり... しかしながら、本当に身になっているのか心配な気持ちや、自分がふわふわとしているだけなのではないかという気持ちに駆られていた。 一年生の春、名大の門というイベントに参加した。そこで2021年の代表である弓達太一さんに出会った。 「ゆだてくんがキラキラしていて...」 そんなキラキラと輝くような人たちと一緒に活動したら自分なりの「こう」が見つかるかもと思い、TEDxNagoyaUに加入した。
同級生と比較して壁を感じていた
チームラインナップを見たときに専門的知識がいらなさそう、話すことが好きだから活かせるのではないかと思いコミュニケーションチームに加入した。 せーごくんは、加入して2か月後に企業交流会というイベントを企画する立場を任された。これはTEDxNagoyaUで初めての試みであり、もともとのフォーマットが無い状態からスタートした。 本当に企画したイベントの本番を迎えられるのかとても不安だったそう。何もかもわからず、全て手探りな状態で難しかったけれど、コミュニケーションチームの先輩であり同い年の、のりさん(杉山貴紀)やひびき(西田響喜)に相談するようにしていた。
「2人とも親身になって応えてくれたけど、その分、2人には当たり前のように出来ていることが自分は出来ていなかったと感じてきつかったし、改めて浪人の1年の差って大きかったんだなって思い知らされた。」
けれど、このイベントが無事に終わったとき、達成感で体が震えた。 帰りの電車の中でTEDxNagoyaUの一員としてはじめて自分が団体に貢献できた。「本当に入ってよかった!」と思いをかみしめていた。 「先輩たちはみんな本番イベントに向けて志が高くて、入ったばっかりの自分は取り残されてたんだよね。同期のみのりん(高沢穂)はおんなじチームだけど、そんな先輩たちに鼓舞されていた存在で、どこか先輩たちみたいに気が乗らない自分を責めてたんだよね。」
本番イベントが終わり、代替わりの時期になった。イベントが終わった時に涙を流している先輩を見て、涙が出るほど熱中できてなかったことに悔しくも、そんな先輩たちに強く憧れた。 ひとつのことに熱中できるような存在になりたい。3か月しか活動してなかったコミュニケーションチームを今度はがっつりやってみたいと思った。
コミュニケーションチームとは「本音が話せるチーム」
「リーダーになったら、どんなチームにしていきたいのか、みのりんと話し合ったんだよね。」
そこで、下のような資料を作って、秋に入ってきたメンバーにコミュニケーションチームはどんなチームでありたいのかチームのみんなに直接伝えた。
「他のチームよりも外部の方に接する機会が多いからこそTEDxNagoyaUの良さや想いを他のチームより語れる存在でありたい。TEDxNagoyaUの入口になりたいよね。そこから縁を作っていく」という想いを込めて、えんとらんすというチーム理念を定めた。 誰にでも、モチベーションの波はある。
「だるいとかマイナスな気持ちになるときもあると思うんだよね、僕がそうだったように。だから、コミュのみんなもそんな気持ちを持ったときは周りの前向きなメンバーみたいに、気持ちを無理にでも上げなくちゃ!って自分を責めてほしくない。ないんだよ。何かのきっかけでモチベって上がると思うから、誰しもが常にだるいって思ってるわけじゃないと僕は思うんだよね。だからだるいって思ったときもそんな素直な気持ちが話せるような、自分の弱いところを積極的に開示できるような、本音が話せるチームにしたいと思うんだ。」
本音で話すということは、相手のことを受け入れつつ思ったことが言えるような状態。秋リクルートメンバーが入った当初、アイスブレイクの時間を長くとって、気を許せる仲間づくりを意識していた。
※アイスブレイク:初対面の人やミーティングで緊張をほぐすことによって、コミュニケーションを円滑にし、参加している人が積極的に自分の考えを言える場づくりをすること。
~コミュニケーションチームのメニュー~
コミュニケーションチームはイベントを開催するために物品、資金機材を外部の方から調達するチーム。
この3月の時期は協賛してくれるにあたって、企業様に対価を与えられるようなプランである、「協賛プラン」を考えている。これはチームのメンバーで考え、そのプランで実際に企業様は価値を感じてくださるのかを企業さんに聞くようなことをしている。
また、4-5月はこの協賛プランをもとに企業さんにアポをとって、企画実行を次々としていく予定。
コミュから繋がる活動へ
せーごくんは、いろんな社会人や学生が集まり、利用者に向けて営業したり、企業様同士の交流会を開くというインターンの仕事の内容はコミュで培った経験を活かせると考え、4月からのインターン先を選んだ。
入学当初は「こうなりたい」と考えていた時に「探さなきゃ」の気持ちで縛られていたけれど、今熱くなれるTEDxの活動をベースに考えることによって、有意義な時間を過ごせていると実感している。と話してくれた。
気になる!と思ってくれている方へメッセージ
・大学生活有意義な時間を過ごしたい!
・何か新しいことにチャレンジしたい!
・人と話すことが「好き」
な人は、是非コミュニケーションチームを検討してみてはいかがでしょうか。
インタビューに協力してくれた方
浜上晴梧さん
所属(大学) :名古屋大学情報学部自然情報学科 2年
所属 :コミュニケーションチーム ショーチーム
趣味 :お笑い鑑賞、スタイリング剤集め、藤井風