大学で性の多様性を自分の問題として捉えたいと思い、授業をしている風間孝さん。
「LGBTQ を理解してあげる」という姿勢ではなく、「性的マジョリティーが自分ごととして捉えるには「特権」を持っているという視点が必要である」と今回のメインイベントでお話をしていただきました。
今回は、そんな風間さんにトークづくりをサポートしていたスピーカーチームがインタビューをさせていただきました!!!
性の多様性の問題を他人事として捉えている社会を変えたい!
風間さんはどうしてこの TEDxNagoyaU に登壇しようと決心してくださったのですか?
性の多様性というと、性的マジョリティが性的マイノリティを理解しようとするという視点で語られることが多いと思います。
つまり、性的マジョリティからすると性の多様性が他人事となっています。
こうした現状を崩したいと思って登壇することにしました!
この登壇を通じて考え直した「特権」というキーワード
性の多様性の問題をどうして「特権」という切り口から考えていこうと考えたのですか?
メインイベントに登壇する前から「特権」というキーワードは頭の中にありましたが、この機会を活用して考えていきたいなと思いました。
今まで宿題として残っていた「特権」についてこの TEDxNagoyaU に登壇することをきっかけに、なぜ、マジョリティが性の多様性を自分のこととして捉え、特権を持っていることを自覚する必要があるのか、深く考えてみようと思ったんです。
またマジョリティでありながら差別を是正するために行動するひとのことを「アライ(Ally)」といいますが、アライが行動をすることによって社会にどのような影響を及ぼすことができるのか、引き受ける前まで自分の中ではっきりした考えを持っていませんでした。
そこで、スピーチ原稿を作っていくなかではっきりさせていきたいと思ったのです。「社会の中で有利な立場にいるマジョリティが努力なしに得ている恩恵」が特権であり、その特権に気づかなければマイクロアグレッション(無自覚の差別)を行ってしまうことにつながります。
今後考えていきたいこと
このトークを終えて、今後風間さん自身でどんなことを考えていきたいですか?
スピーチの最後で、「自分には当たり前にできることが、当たり前に出来ない人がいることは、居心地悪いと思いませんか」と問いかけましたが、居心地の悪さをなくしていこうとすることがマイノリティの生きやすい社会にどのように繋がっていくのかを考えていきたいです。
最後に
TEDxNagoyaU で登壇することによって自分の考えと向き合うことができました。
自分の伝えたいことについて一緒に考えてくれるスピーカーチームの学生さんから「こういう伝え方の方が分かりやすいですよ」「この観点はどうですか?」と意見をもらえたことで、より多くのひとに伝わるスピーチになったと思います!
スピーチを通して、自分の言葉でオーディエンスにどう伝えるか考えるよい機会になりました。
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